今日7月14日は…
\ バスティーユ・デイ /
アメリカでいう7/4の独立記念日、日本でいう2/11の独立記念日です。
しかし、どうして「独立記念日」ではないのか気になりませんか?
それは、232年前のこの日にバスティーユという建物で起きたある事件がフランスを変えたからです。
今回は、そんなバスティーユ・デイが制定されるまでの歴史を振り返ってみたいと思います。

この建物で起きた事件が、どうして国の独立記念日の名前として使われるまでに重要になったのか?
予想しながら読み進めてみてください☆
バスティーユ・デイとは?

バスティーユ・デイは、140年以上の歴史をもつフランスの国民の祝日です。
毎年7月14日に開催され、バスティーユ監獄襲撃があったことを記念する日です。
フランスでは、Le Quatorze Juillet (7月14日) or La Fête Nationale (国民の日)と呼ばれます。
日本では、「パリ祭」と呼ばれています。
バスティーユ牢獄襲撃事件

バスティーユ・デイが制定されるきっかけとなったバスティーユ牢獄襲撃事件について、簡単にご紹介します。
バスティーユ建立
1370年。
バスティーユは、サン・タントワーヌ門を強化するためにパリに建てられました。
これは、フランス王国とイングランド王国(現在のイギリスの一部)が戦った百年戦争中に、敵国から街の東側を保護するのに役立ちました。
1659年以後、バスティーユは国が運営する刑務所となりました。
この時のフランスでは、国王がとても大きな力をもっていたため、彼が「勅命逮捕状」を出すだけで、人々をバスティーユに収監することができました。
ルイ16世が国王に
18世紀後半、フランスでは大きな金融危機が起こっていました。
また、一連の干ばつによる食糧不足もありました。
フランスには失業者があふれ、皆が空腹でした。
そんな中、ルイ16世が1774年に国王に就任します。
1789年、彼はこの危機に対処するために三部会(Estates General)を招集します。
庶民は、中身の無い議論を続ける三部会に対して苛立ちをつのらせていたものの、不当な身分の違いによりなかなか改革はできませんでした。
ついに民衆が立ち上がる
しかしその夏、第三身分の者たちは反乱を起こして国民議会を結成することを決めました。

フランス人
国王の力を弱めて、国民のための新しいフランスの憲法をつくるぞ!
これが、「球戯場の誓い」です。
そこになんと、国王政府の権力があまりにも大きすぎるという考えに共感し、聖職者と貴族の多くの代表者も議会に加わりました。
これだけの人たちが集まれば、もう無敵ですね☆彡
バスティーユ襲撃
来たる1789年7月14日、庶民たちはパリの街に入り、バスティーユを襲撃しました。
その時要塞の中には7人の囚人しかいませんでしたが、それは国王政府の権力がそこまで弱まっていたことを示す歴史的象徴です。
バスティーユは、庶民郡が新しい軍隊を形成するために必要な火薬や武器の保管場所として使用されていました。
実は民衆の初めの目的は、この武器を奪うことだったのです。
そのために牢獄の司令官に対し交渉しに行ったものの、彼がバスティーユから一向にでてこなかったために、一人の侵入をきっかけに襲撃に至ったのです。
襲撃のための準備のつもりが、襲撃になってしまうとは!!!
思い切りがすごいですね(笑)
こうしてバスティーユ牢獄襲撃事件は、フランス革命の始まりと第一共和国の設立の象徴となりました。
途中王政復古の時期があったものの、襲撃から約90年後の1880年、盛大なセレモニーと共に「バスティーユ・デイ」が制定されました。
フランス革命のついてもっと知りたい方におすすめの本
バスティーユ襲撃事件を皮切りに、「フランス革命」がはじまります。
襲撃から、バスティーユ・デイが記念日として制定されるまでの90年間について知りたい方には、物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠までをオススメします。
歴史について初めて学ぶ方にも、わかりやすくフランス革命について学べる本になっています。
フランスでのバスティーユ・デイの過ごし方
フランスでは、フランス国旗の三色(青、白、赤)を着て、フランスの旗をかかげます。
午前中は、有名なシャンゼリゼ通りでおこなわれるパレードに参加するかテレビでみます。
その後、家族で集まってお祝いのピクニックやバーベキューをするそうです。
夜は各地で花火が上がります。
わたしが住むヒューストンでも、バスティーユ・デイを祝うためにイベントが行われました!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、フランスの祝日。バスティーユ・デイについてご紹介しました。
皆さんが、フランスで昔起きたことについて知るきっかけになっていたら嬉しいです。
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